2013年03月11日
学校統廃合でより良い教育環境が提供できるか
隣町で学校再編計画が具体的に持ち上がりました。現在5つある小学校を4年後をめどに町内で1校にしようというのです。
当局は子どもたちにより良い教育環境を提供するためとしていますが、学校を統廃合して本当に子どもたちにより良い教育環境を提供できるのでしょうか。決してそうは思いません。
当局自身も小規模校はきめ細かな指導を受けられるという長所は認めています。しかし、人間関係の固定化、社会性やリーダー性の育成が困難になるという短所をあげています。
学校統廃合を進める際に、当局がよく使う理屈ですね。しかし、これは世界の常識からかけはなれた口実です。社会性やリーダー性は小さな学校でこそ培われるものです。また、小学校の時期は、安定的・継続的な人間関係の中でこそ、子どもたちは健やかに育ちます。人間関係の固定化というのは子どもたちの成長にとって決してマイナスではないのです。よく言われることは、いじめなどがあった場合に対処できないということですが、それはいじめなどがあった時にクラス替えをすることを前提にした話で、小規模校の場合には、いじめが芽のうちに摘み取ることが可能です。いじめがあった場合にクラス替えをする必要があるというのは、結局、大規模校での対処法からの発想でしかありません。
WHOが世界各国の学校規模と教育効果について著した報告書などを分析して、そのまとめを発表したことがあります。それによれば、どの報告書も学校は小さくなければいけない、ということで一致していることが明らかになっています。そしてWHOの学校規模基準は生徒100人を上回らない規模とされているのです。これが世界の常識なのですね。
いま各地で学校統廃合問題が持ち上がってきています。少子化の進行に対応するためとしていますが、そこには世界標準に照らした教育的観点からの議論はありません。もっぱら財政的・効率的な面が優先されています。もっと学校規模と教育効果の関係についての世界の到達点からの議論が必要でしょう。
当局は子どもたちにより良い教育環境を提供するためとしていますが、学校を統廃合して本当に子どもたちにより良い教育環境を提供できるのでしょうか。決してそうは思いません。
当局自身も小規模校はきめ細かな指導を受けられるという長所は認めています。しかし、人間関係の固定化、社会性やリーダー性の育成が困難になるという短所をあげています。
学校統廃合を進める際に、当局がよく使う理屈ですね。しかし、これは世界の常識からかけはなれた口実です。社会性やリーダー性は小さな学校でこそ培われるものです。また、小学校の時期は、安定的・継続的な人間関係の中でこそ、子どもたちは健やかに育ちます。人間関係の固定化というのは子どもたちの成長にとって決してマイナスではないのです。よく言われることは、いじめなどがあった場合に対処できないということですが、それはいじめなどがあった時にクラス替えをすることを前提にした話で、小規模校の場合には、いじめが芽のうちに摘み取ることが可能です。いじめがあった場合にクラス替えをする必要があるというのは、結局、大規模校での対処法からの発想でしかありません。
WHOが世界各国の学校規模と教育効果について著した報告書などを分析して、そのまとめを発表したことがあります。それによれば、どの報告書も学校は小さくなければいけない、ということで一致していることが明らかになっています。そしてWHOの学校規模基準は生徒100人を上回らない規模とされているのです。これが世界の常識なのですね。
いま各地で学校統廃合問題が持ち上がってきています。少子化の進行に対応するためとしていますが、そこには世界標準に照らした教育的観点からの議論はありません。もっぱら財政的・効率的な面が優先されています。もっと学校規模と教育効果の関係についての世界の到達点からの議論が必要でしょう。
Posted by がたべえ at
16:47
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