2013年09月25日

日本農業の魅力

なるほど確かにそのとおり。まさに目からうろこでした。何の話かというと、TPP問題で日本の農業の魅力について語っていた記事の内容のことです。

昨日の「しんぶん赤旗」にTPP問題で立教大の郭洋春(カク・ヤンチュ)教授のインタビュー記事がありました。TPPの問題を指摘した後、50年後、100年後の日本社会をどうするのか、という話の中で、日本の21世紀の成長戦略は、農業を目玉にした観光産業だということが指摘されていました。

教授のお話を少しご紹介しておきましょう。

日本を訪れる外国人観光客の4人に3人はアジアから、特に韓国、中国です。彼らの目的は何だと思いますか?
それは食事なんです。おいしくて安心、安全な日本の農産物は一番の魅力です。

まずここでなるほどと感嘆。教授の話はさらに続きます。

農産物は8割までは、まねできるかもしれませんが、残りの2割が決定的です。それは水と土です。魚沼産コシヒカリが美味しいのは魚沼の水と土を使うから。
欧米人は日本の田園風景を見て感動します。人間の手が加わることで、こんなすばらしい風景ができるのかと。
それを生産効率が悪いから集約しようというのは魅力をつぶすものです。
自然の恵みを最大限生かした農業を目玉にした成長戦略こそ、歴史と伝統、文化、自然を後世に残しつつ、日本が発展する道だと考えています。

まさにここに日本農業の魅力と本当の成長戦略の道があったのですね。日本の農業は生産性が低い遅れた産業だと言われ続けてきました。しかし決して遅れた産業ではありません。そこにこそ日本の歴史、伝統、文化、自然が息づいているし、日本の未来があるのです。

こんな深い魅力ある農業をTPPで破壊されないように、しっかりと守っていかなければならない、改めて考えさせられました。


タグ :TPP農業


Posted by がたべえ at 13:06│Comments(0)
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