2012年08月01日

懐かしい手押しポンプ式の井戸水

昔、子どものころ、夏休みは田舎に兄弟で泊りがけで遊びに行っていた。もう何十年も前の話だが、そのころは庭に井戸があった。手押しポンプの井戸だ。井戸水は冷たくておいしかった。
手押しハンドルをガチャガチャ上下させるとポンプの口から水が出る。昔はそれが面白かった。最初は鉄錆の混ざった生ぬるい水が流れ出し、すぐに手が痛いほどの冷たい透明の水に変わる。
組み上げた水や近くの川でスイカを冷やして食べていたものだ。
今ではそんな風景はなくなってしまった。
上水道が普及し、いつでも手軽に水が飲める時代になった。
水道水を飲む時代が続き、いまではペットボトルやウォーターサーバーで飲む時代になった。
たしかにウォーターサーバーは便利だ。いつでも冷たい水が飲めるし、お湯も使える。
が、古里の風景が何となく懐かしく感じられる今日この頃だ。




Posted by がたべえ at 10:38